Amazon WorkMailを試してみた
メールをGmailからAmazon WorkMailに移行してみたのでそのメモを記載。
Amazon WorkMailの概要
Amazon WorkMailはAWSで提供されているメールサービス。(公式: https://aws.amazon.com/jp/workmail/) Exchange互換で月400円程度で安価。
これまでGoogle Workspaceを使っていたが、Gmail以外はほぼ活用していなかった。そのため、より安価なAmazon WorkMailへの乗り換えを試してみた。蛇足だが、Microsoft 365(Business版)はGmailより安価のため乗り換えも一度試してみたが、ジャンクメールフィルタがアホすぎた(正常なメールを消してたことが発覚した)のであきらめている。
試してみる
サービス構築
まずは作成可能なリージョンを選択し、そこからCreate Organizationで組織を作る。ちなみにリージョンは今回は us-east-1(米国東部(バージニア北部))を選択。
今回は設定済みの外部DNSを参照するので[External Domain]を選択の上、ドメイン名とエイリアス(ログインするときの組織IDになる)を入力し、[Create Organization]をクリック。

組織の作成
作ってしばらくすると組織の状態が[Active]となる。

状態がActiveになる
引き続きメールの送受信ができるようにDNSレコードの修正を図る。SESを使用していたのでDomain ownershipは設定されていたが、その他にも設定要求があるので追加でいくつか解決する必要がある。最終的には全部OKとなるまでもっていく。

DNSレコードの設定
これでメールサービスの設定は完了。
ユーザー作成
次にユーザーの作成。組織を選択して、[Users]-[Create user]で設定していけばよい。

ユーザー作成(1)

ユーザー作成(2)
これでユーザー作成も終わったのでログインして実際に試してみる。
ログインと利用
次のURLにアクセスするとログイン画面が出てくるのでログインする。
https://<組織ID>.awsapps.com/mail
ちなみにログイン画面だけは日本語。ログインの際はメールアドレスではなくユーザーIDを入力する仕様らしい。

ログイン
ログイン後は他のメールソフトとあまり変わらないウィンドウが出るのであとはテキトーに操作。メールの送受信ができることを確認しつつ、そのあとは既存のメールのデータ移行などして使えばOK。
シンプルなのはいいけど、日本語で表示してくれたらいいんだけどな。
(本文等の日本語入力は問題ないので、実害はない)
他のメールソフトIMAP経由で操作できる他、Exchange互換なのでスマートフォンからも操作可能。

メールウィンドウ
当たり前だが、振り分けルールも設定できる。が、Google WorkspaceやMicrosoft 365と比較すると若干振り分け機能が弱い。メールの移動や転送といったことはできるが、フラグ等がつけられない。また、条件指定も[is received from …]の条件がFromヘッダではなくSenderヘッダを見てるのに気づかなくて四苦八苦するなど癖がある。
フラグを活用している身からすると振り分けでフラグつけられないのが痛すぎる。
試してた結果
前述のとおり振り分けが若干弱いのと、ジャンクメールの振り分け精度もGoogle Workspaceと比べると弱い。
というわけで、1ヵ月ほど試してみたが結局はGoogle Workspaceに戻した。若干高いけど一番使いやすい(気がする)ので仕方なし。